
はじめに
「AIって最近よく聞くけど、何だか難しそう…」 「介護の現場でAIなんて使えるの?」
そんな風に思っている皆さん、こんにちは! このブログでは、AIの基本的な知識から、介護現場でも役立つAIの使い方、そして気になる注意点まで、ゼロから優しく解説します。 クイズを楽しむように、AIの世界を一緒に覗いてみませんか?
目次
- AIってそもそも何?
- AI=人工知能
- AIはどうやって学ぶの?
- AIにはどんな種類があるの?(分析系AI vs 生成系AI)
- AIでどんなことができるの?
- 言葉の理解、文章や画像の作成、ゲームも?!
- 注目の「生成AI」とは?(ChatGPT、Geminiなど)
- AIを使う上での大切な注意点
- なぜAIは「嘘」をつくことがあるの?(ハルシネーションとは)
- 個人情報や機密情報、情報漏洩は大丈夫?
- インターネット検索と何が違うの?
- 介護現場でのAI活用アイデアと賢い使い方
- AIは頼れるアシスタント!でも過信は禁物
- 現場でのチェックリスト
- 「生成AIでたたき台を作り、Web検索で裏を取る」が基本!
- 実際にAIを使ってみよう!
- AIケアマネジメントの可能性(情報整理、書類作成のサポートなど)
- まずはAIに話しかけてみよう!
- まとめ:AIを味方につけて、未来の介護をデザインしよう
1. AIってそもそも何?

最近よく耳にする「AI」。なんだか未来的で、ちょっと難しいイメージがあるかもしれませんね。 でも大丈夫!基本からゆっくり見ていきましょう。

- AI = 人工知能 (Artificial Intelligence) AIとは、簡単に言うと「人間のように考えたり、学んだりするコンピューターのプログラム」のことです。「Artificial」は「人工の」、「Intelligence」は「知能」という意味ですね。

- AIはどうやって学ぶの? AIは、たくさんの情報(データ)の中から「パターン」を見つけ出して学習します。そして、学習したパターンをもとに、新しい状況でも予測したり判断したりできるようになります。 私たちが経験から学ぶのと少し似ていますね。

- AIにはどんな種類があるの? AIには大きく分けて2つのタイプがあります。
- 分析系のAI (AI 1.0):データの中にあるものを見つけたり(例:画像の中から猫を見つける)、次に来るものを予測したり(例:あなたへのおすすめ広告)するのが得意です。
- 生成系のAI (AI 2.0):新しい文章を書いたり、絵を描いたり、音楽を作ったりと、何かを「創り出す」のが得意なAIです。最近話題のChatGPTなどはこのタイプです。
2. AIでどんなことができるの?

AIは私たちの身近なところで、すでに色々な活躍をしています。
- 言葉を理解する(スマートスピーカーなど)
- 写真や動画を認識する(顔認証システムなど)
- ゲームで人間と対戦する、またはゲーム自体を作る
- 文章や絵、動画や歌まで作る
特に最近注目されているのが、「生成AI」 です。 これは、まるで人間と自然に会話するように、私たちの質問に答えたり、お願いに応じて文章やアイデアを出してくれたりするAIのこと。 代表的なものには、「ChatGPT(チャットジーピーティー)」やGoogleの「Gemini(ジェミニ)」、他にも「Claude(クロード)」などがあります。 簡単な指示(プロンプトと言います)を出すだけで、あっという間に文章や企画書の下書き、さらには画像や動画まで作れてしまうなんて、驚きですよね!
3. AIを使う上での大切な注意点

とっても便利なAIですが、使う上で知っておきたい大切な注意点が3つあります。
- なぜAIは「嘘」をつくことがあるの?(ハルシネーションとは) ChatGPTなどの生成AIが、時々間違った情報や、もっともらしいけれど事実ではない情報(=嘘のようなもの)を答えることがあります。これを「ハルシネーション(幻覚)」と呼びます。 AIは「本当かどうか」を確認するよりも、「それらしい自然な文章を作ること」を優先してしまうことがあるため、このようなことが起こります。 対策:AIの回答は鵜呑みにせず、必ず正しい情報源(公式サイトや専門書など)で確認しましょう。
- 個人情報や機密情報、情報漏洩は大丈夫? AIサービス自体はセキュリティ対策がされていますが、使い方を間違えると情報漏洩のリスクがあります。
- 絶対に個人情報(利用者の氏名、住所、病名など)や職場の機密情報を入力しないこと!
- 入力した情報は、AIの学習に使われる可能性があります(設定でオフにできる場合もあります)。 対策:個人情報は仮名やイニシャルに置き換え、一般的な内容で質問するようにしましょう。職場のルールも確認してください。
- インターネット検索と何が違うの?
- インターネット検索(Googleなど):Web上にある情報を探し出し、関連するウェブサイトのリストを表示します。「図書館の案内係」のように、情報源を教えてくれます。最新情報に強いのが特徴です。
- 生成AI:学習済みの膨大なデータをもとに、質問に対して直接的な文章で回答を「生成」します。「頼れる執筆アシスタント」のように、文章作成やアイデア出しを手伝ってくれますが、情報は学習時点のものに限られ、間違っている可能性もあります。 使い分けのポイント:
- 正確な最新情報が欲しい時 → Web検索
- 文章のアイデアが欲しい、下書きを作ってほしい時 → 生成AI
4. 介護現場でのAI活用アイデアと賢い使い方

AIは、介護の現場でも頼れるアシスタントになってくれる可能性を秘めています。
- AIは頼れるアシスタント!でも過信は禁物 AIは、メールの文案作成、会議の議事録要約、研修資料のたたき台作成など、様々な業務の効率化に役立ちます。しかし、最終的な判断は必ず人間が行いましょう。特に、ケアプラン作成や医療的な判断をAI任せにしてはいけません。
- 現場での生成AIチェックリスト(例)
- 目的は明確か? (何のためにAIを使うのか)
- 内容は一次情報と照合したか? (制度、数値、用語の裏付け)
- 専門的判断をAIに任せていないか? (ケア判断、医療判断は自分で)
- 出力はそのまま使っていないか? (必ず見直し、編集する)
- 個人情報は含まれていないか? (実名や住所は絶対NG)
- 相手に誤解を与える可能性はないか? (利用者さんやご家族の不安につながらない表現か)
- 「生成AIでたたき台を作り、Web検索で裏を取る」が基本! これがAIを賢く使うための鉄則です。AIが出してくれた文章やアイデアを元に、関連情報をWeb検索で確認し、内容をブラッシュアップしていくと、効率的かつ安全にAIを活用できます。
5. 実際にAIを使ってみよう!
AIは、実際に使ってみるのが一番の学びになります。
- AIケアマネジメントの可能性 例えば、ケアプラン作成の際に、個人情報を伏せた上で「〇〇のような状況の利用者さん向けの課題案を5つ提案してください」とAIに相談してみるのも良いでしょう。情報収集やアイデア出しの時間を短縮できるかもしれません。 (「AIケアマネジメント」は、担当者会議の準備、記録の整理、各種計画書の作成補助など、多岐にわたる活用可能性を示唆しています。)
AIを試すための事例作成や、1票作成案などのAIは「AIの部屋」からどうぞ! - まずはAIに話しかけてみよう! ChatGPTやGeminiなどの生成AIは、多くが無料で試せます。 「今日の献立のアイデアを教えて」 「介護記録を書くときのポイントを教えて」 など、気軽に話しかけてみましょう。AIとの対話を通じて、どんな指示(プロンプト)を出せば、より的確な答えが返ってくるのか、感覚を掴んでいくことが大切です。 使い方が分からなければ、それもAIに「〇〇の使い方が分からないので教えて」と聞いてみましょう!
6. まとめ:AIを味方につけて、未来の介護をデザインしよう

AIは、決して魔法の杖ではありませんが、私たちの仕事をサポートしてくれる強力なツールです。 特に介護の現場では、記録業務の効率化、情報収集のサポート、コミュニケーションの補助など、様々な場面で役立つ可能性を秘めています。
今回お伝えしたポイントは3つ。
- AIは嘘をつくことがある(ハルシネーション)ので、必ず裏付け確認を!
- 個人情報・機密情報の取り扱いには細心の注意を!
- Web検索と上手に使い分けて、AIを賢く活用しよう!

AIを正しく理解し、上手に活用することで、介護の質をさらに高め、私たち自身の働き方もより良くしていくことができるはずです。 まずは小さなことから、AIとの付き合いを始めてみませんか? 分からないことは、AI自身に聞いてみるのも良い第一歩ですよ!
この記事が、皆さんのAI活用のヒントになれば幸いです。
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